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ファン必見!ディズニーアニメーションアート「セル画」





皆さま、セル画はご存知でしょうか?
今回は【セル画】の種類をご紹介いたします♪








はじめに…


【セル画】とは?
実際のアニメーションスタジオで一枚一枚をスケッチし透明なセルロイド版に手書きで写しとり、彩色をします。
それが映画のフィルムの1コマとなりますが、1秒間に24コマのスピードで映写するため、1本のアニメ映画を作るのに、何万ものセルが必要です。

初期に描かれたセル画は、発火性のセルロース・ナイトレートを用いていたため、破損したり人手にコストを抑えるために再利用されたりしており、ほとんど残っていないのです。

1940年以降、セルは耐久性に優れたセルロース・アセテートが用いられるようになりました。

現在は3Dアニメーションが主流となり、このセルを使用した絵画、セル画は制作されなくなりました。
セル画を使用した最後の作品は、1989年の「リトルマーメイド」です。




さて、【セル画】の種類についてお話しいたします。主に4種類ございます。




オリジナル・プロダクション・セル☆

スタジオアーティストたちが制作したもので、アセテート委板にカラーで描かれ、それから写真にとられます。

原画なので実際に映画やテレビ番組で使われた一点物のセル画です。



ハンドインク・ライン・リミテッドエディション・セル☆

初期の長編・短編映画で作られたセルはほとんど残っていないので、ディズニーでは数を限って名場面の復刻版を制作しています。

ハンドインク・ライン・セルは手描きの輪郭で、ディズニーのクラシック映画で使用されたセルと同じ手法で作られています。
これは様々なインクを使ってアセテート版にアニメーションの原画を手描きで写しとり、ディズニー研究所で配合されたゴムまたはアクリル絵の具で彩色されるというものです。
この作業はほとんど忘れられてしまった芸術を今も守り続けているディズニーの幹部クラスのアーティスト数人によって行われます。

映画からワンシーンを切り取り再現し、観賞用の世界枚数が決められているセル画です。(シリアルナンバー入り)




ゼログラフィック・ラインリミテッドセル☆


1950年代後半、ハンドインクラインに代わって登場したのが、この手法。
最初から輪郭を手描きで模写して、これは特殊な6段階の複写によってオリジナルのアニメーション画をアセテートのセルに移したものです。

輪郭だけ複写とはいえ複写の後手書きで輪郭を補強をしてから、ディズニー独自の絵の具で彩色され、最後にオフセットの背景と組み合わされた限定版の観賞用セル画です。(シリアルナンバー入り)




セリグラフ・セル☆

ディズニーの有名なキャラクターの絵を復元したものです。
まず手描きで輪郭を描き彩色し、ディズニーキャラクターのカラーモデルを作り、それをセリグラフィーとよばれるシルク・スクリーンによる彩色印刷法で、アセテート板に写します。
こちらも鑑賞用に作られた限定版セル画です。


以上で【セル画】のご紹介を終わります。

オリジナルのセル画だけでなく、鑑賞用に作られたセル画も今では大変貴重なものになっております。
入荷も少ないため、入荷連絡をご希望の方は店舗までお問い合わせください!


最後に余談ですが、1923年にカンザスシティからハリウッドに出てきたときから、ウォルト・ディズニーはアニメを確信し続けてきました。
1928年には、アニメの先駆者アブ・アイワークスと共に「蒸気船ウィリー」(Steamboat Willie)を製作しました。
これは、アニメとしては世界で初めてキャラクターの動きに音を一致させたものです。
またこの映画から2人の新しいスター、ミッキーマウスとミニーマウスが誕生しました。この2人については別の特集でご紹介いたしますので、そちらもお楽しみに♪

この記事を読んで少しでも【セル画】にご興味を持っていただけたら幸いです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。