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【コラム】ディズニー作品と原作~ピノキオ~

ディズニーの作品にはオリジナル作品以外に原作がある作品が多く含まれています。今回は「ピノキオ」に注目してみましょう。


ディズニー映画の「ピノキオ」は1940年2月日に公開された作品です。


☆原作はカルロ・コッロディーの「ピノッキオの冒険」


カルロ・コッロディー(1826年11月24日~1890年10月26日)イタリア出身

ピノキオ

フィレンツェの出版会社に勤め、多くの知識人と会い特にその中の1人から愛国心と共和主義に感化を受けることになりました。

第一次独立戦争の義勇兵として参加するなど作品の内容にも影響しています。


イタリアの国民が自国語の共通の基盤を培う事に関心が向けられ、それが文学を通し特に未来の子供たちの教育に向けられました。


1881年に「子ども新聞」に「ピノッキオの冒険」が連載されました。但し、この作品が大成功を収めたのはコッロディーが亡くなってからでした。

《ピノッキオの冒険》Storia di un burattino (あやつり人形の物語)として1881年~1882年に週間雑誌に連載されたものを改題し1883年に出版されました。

ピノキオ

原作は時代ならではの道徳観が表れ政治的風刺作品となっています。

そのため児童書としては賛否両論あったようです。ディズニーでは夢のある作品にするのは大変でした。

他にも原作と違う点が…

ピノキオとゼペットがクジラに飲み込まれますが…原作はサメです。

どんなに大きなサメでもサメに飲み込まれるのはピンとこないですよね。

ジミニークリケットが原作ではお洒落さんではないです。

ディスニー版ではシルクハットにタキシード姿、赤い傘をステッキの様に持ち歩く姿はお洒落そのもの♪

ジミニークリケットがピノキオにハンマーを投げられすぐに死んでしまうのです…。

さすがに原作通りに描くことは児童向け作品には不向きですね。

ディズニー版ではピノキオの良心として全編を通じて作品を導いています。 

Blue Fairy
Blue Fairy

原作のブルー・フェアリーがは残酷で皮肉に満ちて描かれている。

ディズニーでは金髪で優しい妖精、ピノキオが嘘をついたりジミニーがさぼったりすると確かに怖いところも伺えますが…

公開当初、ディズニーのピノキオはヒットすることが出来ませんでしたが、劇中曲の「星に願いを」がアカデミー賞の歌曲賞をとるなど誰もが知る作品となっています。


あなたは映画を見てから原作を読みますか。原作を読んでから映画をご覧になりますか。


是非一度、原作にも目を向けてみてください。

次回のEDOM TIMESもお楽しみに!

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