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ヘラクレスってどんなお話し?メグはヴィランなの?ディズニー映画 ヘラクレスを徹底解説!

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ディズニー映画『ヘラクレス(Hercules)』をご存知でしょうか?

1990年代はディズニー・ルネサンスと呼ばれる、興行収入として大きな成功を収めたり、世間的に高い評価を受けたディズニー映画が多く製作されたディズニーアニメーションにとっての黄金期でした。

ディズニー・ルネサンスの時代には『美女と野獣』、『リトルマーメイド』、『ノートルダムの鐘』など映像だけでなく、映画に登場する音楽も高く評価された作品が多くございます。

そんなディズニー・ルネサンス時代に製作されたディズニー映画の1つが映画『ヘラクレス(Hercules)』です。ギリシャ神話をもとに、オリンポスの覇権を巡る争いに巻き込まれる主人公ヘラクレスの成長とメグ(メガラ)との恋の物語が描かれた作品です。

今回のエドムタイムズでは、知れば知るほど面白くなる!?映画『ヘラクレス(Hercules)』と元となったギリシャ神話の豆知識をご紹介いたします。

ヘラクレスはギリシャ神話ではヘラの子どもではない?

ディズニー映画 ヘラクレス
ゼウス、ヘラ、ペガサス、ベビーヘラクレス

ディズニー映画『ヘラクレス(Hercules)』の中ではヘラクレスはゼウスとヘラの間に生まれます。

実はギリシャ神話内では神ゼウスと人間のアルクメネの間に生まれた半神の子です。ディズニー映画版では神の子として生まれたもののハデスの策略により、神としての力をほとんど失ってしまう(=半神)となっています。

上記の通り、元となったギリシャ神話ではヘラクレスは神ゼウスと人間アルクメネの子供として生まれますが、ギリシャ神話ではゼウスの正妻は女神ヘラです。ヘラクレスの人生はこのヘラを中心に動いていると言っても過言ではありません。

古代ギリシャでは一夫一妻制が主だったため、色々な女性や男性と浮名を流す夫ゼウスに妻であるヘラはとんでもないレベルの嫉妬をします。そして、その矛先は浮気相手だけでなく、ゼウスと浮気相手の間に生まれた子供にも向けられます。

ゼウスとアルクメネの間に生まれたヘラクレスもまた、ヘラに憎まれた存在でした。

ヘラからの差し金によって、アルクメネはヘラクレスが生まれるまでに通常以上に時間がかかり、長く苦しみましたが、侍女が機転を利かせて、なんとかヘラクレスを出産します。

なんとか生まれたヘラクレスですが、ヘラクレスの存在が許せないヘラは、後にヘラクレスを狂気に堕とし、妻子を自らの手で殺めさせます。正気に戻ったヘラクレスが罪償いのために行うのがあの有名な“ヘラクレスの十二の試練”です。

ディズニー映画版ではこの十二の試練はヘラクレスが失った神の力を取り戻すためにヒーローになるまでの過程として描かれています。

他にも元となったギリシャ神話と異なる点として、ヘラクレスの師匠フィル(ピロクテテス)の立ち位置にあります。ディズニー映画内ではフィルはヘラクレスの師匠として登場しますが、本来のヘラクレスの師匠はケイローンです。ただ、フィルの容姿が半身半馬であることからケイローンとピロクテテスの要素をミックスしているのだと思われます。

ヘラクレスに惹かれていくヒロイン メガラ(メグ)はヴィランズ?

ディズニー映画 ヘラクレス メガラ
怪しげ魅力あふれる女神

映画『ヘラクレス(Hercules)』に登場する本作のヒロイン、メガラ(メグ)。

メガラはハデスの手下として、動く怪しげな美女として登場します。

ヴィランズであるハデスの手下なので、メガラもヴィランズなの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、かつて恋人をハデスに懇願して助けてもらった見返りとして、ハデスに協力しているだけなんです。最初にヘラクレスと出会ったときはハデスの頼まれた通り、ヘラクレスを貶めようとするのですが、次第にひたむきなヘラクレスに心惹かれていきます。

しかし、メガラはヘラクレスへの恋の気持ちをなかなか認めることが出来ません。ハデスと協力関係にあることはもちろん、かつてハデスに懇願してまで助けた恋人から他の女性のところへ行ってしまうという裏切りを受けているからです。

恋人に裏切られた経験から恋することに憶病になっているものの、ヘラクレスへ惹かれている気持ちを否定できないメガラが歌う『恋してるなんて言えない(I won’t say i’m in Love)』は映画に使用されてる曲の中でも特に人気の高い曲です。

自分の気持ちに葛藤するメガラとヘラクレスに恋してるくせにと歌うコミカルな女神たちの姿は印象的ですよね。日本語バージョンではメガラの声優を務めた工藤静香さんが歌唱しています。工藤静香さんの歌唱力と演技力が楽しめる『恋してるなんて言えない(I won’t say i’m in Love)』、気になった方は是非、聞いてみてくださいね。

ヘラクレスのヴィランズ ハデスの最後とは!?

ディズニー映画 ヘラクレス ハデス
コミカルな冥界神、ハデス

ディズニー映画『ヘラクレス(Hercules)』のヴィランズ(悪役)であるハデス。

ハデスはゼウスの弟で、オリンポスの覇権を兄のゼウスから奪おうと虎視眈々と狙っています。

神の子であるヘラクレスが神の力をほとんど失ってしまったのも、ヘラクレスの存在が将来的に邪魔になると考えたハデスの策略によってでした。

そんなハデスですが、最近のハロウィンシーズンを迎えたパークで、マレフィセントやアースラなどとディズニーヴィランズが主役のパレードに出たりと、人気なようです。

ここからはディズニー映画『ヘラクレス(Hercules)』の本編の重大なネタバレになりますので、まだ本編を見ていない方はここでブラウザバックしてください!

ディズニーヴィランズの多くはその悪行故に悲劇的な最期を迎えることが多いです。

例えば、映画『ライオンキング』のヴィラン、スカーは主人公シンバとの戦いの末に追い詰められて崖から落ちてしまいます。そして、仲間だったハイエナたちにも追い詰められ…という最期を迎えます。その他にも映画『美女と野獣』に登場するガストンは野獣に放った銃弾の衝撃で城が崩れて、お城の高いところから落下してしまいます。

このようにディズニーヴィランズは直接的な死の表現はないものの、“落ちる”という表現で最後を迎えたと描写されることが多いです。

ハデスはというと、主人公ヘラクレスに死者の川であるステュクス川に投げ込まれてしまいます。もしや、ハデスも…と思いますが、エンドロールの中で深いため息をつくハデスのボイスが聞こえます。

おそらく、ハデスは不死たる神なのでひどい目にはあったものの、死んではいないのだと考えられます。

余談ですが、ハデスは他のディズニーヴィランズたちと異なり、コミカルなキャラクター性が特徴のヴィランです。パーク内のイベントではインパクトのあるラップを披露したことも…。

部下でおっちょこちょいなペイン&パニックとの掛け合いはこの映画の魅力の1つです。思わず笑ってしまうような掛け合いは是非、映画本編でお楽しみくださいね。

ヘラクレスとペガサスのベビー姿!Pegasus and Hercules

ディズニー映画 ヘラクレス ディズニーフィギュア ディズニートラディション ヘラクレス ペガサス
Pegasus and Hercules

主人公ヘラクレスとペガサスのベビー姿がフィギュアになりました。

父ゼウスや母ヘラに祝福されたヘラクレス。親友のペガサスはゼウスが誕生の贈り物に雲から生み出した存在です。

赤ちゃんながらも神様である、ベビーヘラクレスのエネルギー溢れる作品です。

大きく上げた手や楽しそうな表情がとってもキュートですね。相棒のペガサスもまだ赤ちゃんなので顔も幼く、翼も小さいですね。たてがみとお揃いの水色のしっぽもチャームポイントです。

土台部分はヘラクレスの父ゼウスを連想させる雷がデザインされています。

皆様、いかがでしたでしょうか?

知れば知るほど、もっと面白くなる!?ディズニー映画『ヘラクレス(Hercules)』の豆知識をご紹介いたしました。

元となったギリシャ神話を深掘りするとより、ディズニー映画『ヘラクレス(Hercules)』をもっと楽しめるようになります!ギリシャ神話は著者によって細部が異なったり、色々なお話しがあり、難しい!と思われがちですが、ギリシャ神話に登場する神々の物語はどこか人間味があり、とっても面白いですよ。

皆様がより楽しいディズニーライフが送れますように…。

次回のエドムタイムズもお楽しみに!